セルフ・ケアとセラピーと

セルフ・ケアとセラピーと

セルフ・ケアとセラピーと

前項で、この道を志したきっかけから、その後に学んだことを、有り体に包み隠さず、お話しさせていただいたのは、このときの体験が、いまのfor health 和楽院の施療のあり方、特長の大きなバックボーンになっているからです。わかりやすくご理解いただけるよう、やはり要点をいくつかに絞って、述べてみたいと思います。

「セルフ・ケア」と「タイチ・セラピー」と

いまの和楽院を始めるにあたって、夫婦で話し合って決めたのは、二つの方向を車の両輪として活動を進めていこう、ということでした。

そういえば、これまであまり触れてきませんでしたが、東京療術学院で進は気功と整体を学びました。一方、美智子は花のエッセンスを施療に用いるフラワーレメディを受講し、その後、光の療法とかスピリチュアル系の施療に関心をもって勉強し、いまはハーブや自然食の研究にいそしんでいます。ちょっと、付け加えておきます。

さて、その二方向の活動とは、具体的には次のようなことです。
一つは、セルフ・ケア、二つ目は、タイチ・セラピーです。

セルフ・ケアとは

セルフ・ケアとは、文字通り、自分の健康は自分でつくり、護る、ということです。健康を人任せにしない。不節制をしてどこか調子が悪くなったら、お医者様にみてもらえばいい、薬を飲めばいい、ではなく、また、歳がいったからあちこちが痛くても仕方がない、ではなくて、自分の面倒は自分でみる。日頃から主体的に体を無理なく、やさしく動かしながら、健康づくりをする。心と体のメカニズムを学び、健康の維持、快復を図る。そう、自助努力の精神です。

いうまでもなく、人は、健康であってこそ、自分自身の持てる可能性をより広げ、追求し、人生を明るく、元気に、イキイキと過ごせるようになります。そして、自分自身が健康で明るく、人生を前向きに生きる姿勢になれば、周囲の人々にもいい影響を与え、生活の場全体が好ましいものに変わることが期待できます。これは、自尊他尊の精神です。

とともに、健康づくりで得られた学びを、周りの人々にも伝え、あなたと同様に心も体も健康で、人生を明るく元気にイキイキと過ごしたいと願っている人、あるいは心身に悩みを抱く人に、できるかぎり支援の手を差し伸べてあげる。これは、相互扶助の精神です。

そうして、自分の成長が家族や縁者、他人の成長につながり、そうした他者の成長が自分の成長につながる喜びを知って、互いにわかちあうようにする。これは、互恵の精神です。

こうしたことを、志を同じくする仲間の人々が相寄り合い、交流し、一緒になって、家族、地域へと健康の輪を広げていく。そういう活動をしたい、と思ったのです。病気になってから慌てふためくのではなく、病気にならないように日頃から心がける、そんな予防重視の活動です。

ニコニコ太一気功サークルがスタート!

そして、この二人の夢は、地域のサークル活動という形をとって、案外早くにスタートすることができました。たまたま腰の痛みで和楽院に来られた方が、二回の施療で軽化したのをきっかけに、趣旨にご賛同いただいて、周りの人々に呼びかけ、実現の運びとなったのです。それが、2008年10月から始まった「ニコニコ太一気功サークル」です。和楽院を立ち上げてから、半年後のことでした。

ちなみに、2010年5月には「ニコニコ太一気功」のホームページを開設し、いまお話しした中身を「会員に期待される役割」として、発表しています。よろしければ、下記のサイトをご覧いただければ、と思います。

⇒ メンバーに期待される役割は

タイチ・セラピーとは

もう一つの活動についてですが、そうはいっても、人間は体や心に異常・変調をきたすことはやはり起こります。そういうときのために、人にやさしい自然療法にもとづく施療を行なうがタイチ・セラピーです。

タイチとは太一です。では、太一とは何か……。私は直観的な比喩として、「私たちの故郷」だ、と言っているのですが、これだけでは多分チンプンカンプンで、おわかりいただけないでしょう。実はこれも「ニコニコ太一気功」のホームページで、既に説明を試みていますので、それをご覧いただければ、ありがたいです。

⇒ 太一って、何?

このタイチ・セラピーの具体的な中身としては、気功整体とチャクラ・ケアが主になります。

気功整体についても、これを深く論ずれば「太一」という言葉と同様に、なかなかに奥深いものがありますので、ここではいちおう手っ取り早く、ホリスティックな立場から気という生命エネルギーを運用して身心を整体(調和)に導くものとして、とりあえずはお考えください。また、チャクラとは人の体の中心軸にある、とても重要な七つのエネルギー・スポットです。そのアンバランスや異常・変調は、心と体のさまざまな問題ともつながります。このケア(施療)では、水晶や光、花の微細なエネルギー、音叉などを用いて、七つのチャクラを浄化、調整していきます。

セラピーの8つの特長

この、タイチ・セラピーの特長は、次のようなものです。

①施療の受け手の立場に立ち、じっくりとお話を伺い、お気持ちに寄り添いながら、施療していきます
②体をひとつながり、トータルなものとして、全体的な視点から、施療していきます
③症状そのものに限定せず、その主要な原因、拠って来たるところを、体と直接<対話>しながら探り、施療していきます
④心と体は不可分の関係にあるものとして、身心一如の立場から、施療していきます
⑤身心の不調に対し、骨・筋肉・エネルギー(気)の三方向から立体的にアプローチしていきます
⑥指先を要所に軽く触れるだけ、あるいは掌を軽く浮かせた状態で体内の気(生命エネルギー)の流れを円滑にする、乱れを正すといった手技等を基本に置いた、体にけっして無理な負担を強いない、人にやさしい自然な方法によって施療し、「整体」へと導くお手伝いをします
⑦自然治癒力を活かし、人にもともと備わる「健やかさ」と「良くなる力」を引き出すお手伝いをします
⑧なぜ、問題とする症状が生じたのかについても極力説明し、再発防止のためのアドバイス、健康づくりのヒントも、ハーブや自然食、フラワーレメディの活用なども含め、お話しさせていただきます

冒頭述べた2004年の病気と交通事故、そしてその後の学びが、for health 和楽院のこうした施療の方針、特長となって現れています。

ところで、さまざまな人からこれまで、質問を受けました。なぜ「ニコニコ太一気功サークル」のホームページは早くからあるのに、和楽院のホームページは作ってこなかったのですか、と。そう言われてみると確かにそのとおりなのですが、二人の気分としては、やはり予防重視のための活動が本筋ではないか、という思いがありました。

なぜ、そういう思いにとらわれたかというと、これには野口晴哉という知る人ぞ知る稀代の施療家の考えに大きな影響を受け、深く共鳴するところがあったからです。
これについては、次項で述べることにしましょう。

⇒ なぜ、予防重視のサークル活動なのか